譲り星

「サリレ、また星が譲られたよ」
 膝の上の子に、父は話しかける。
 眠い目をこすりながら、少年は夏の夜空を見上げる。
 月の出ない夜は、星がことさら明るく、雲ひとつなく晴れた日にはその輝きにうっとりするものだ。
 サリレは空を見上げて、星を数えるのが好きだった。
 ましてや、今日は父が一緒だ。
 王さまのいる都で仕事をしている父が家に帰ってくるのは珍しく、サリレに話をしてくれるのは、もっと珍しい。次の機会は、きっとない。まだ子どものサリレにもそれがわかる。
 父は感触を確かめるように、何度も己の右手を握りなおす。その中には、星を宿した青い石があることを少年は知っていた。
 帰ってきた父が片時も離そうとしない石。
 それが貴重な石で『宝石』と呼ばれることも知識としてあったが、それだけだ。何故、父が寂しそうにするのか。サリレにはわからなかった。
「あれは『シャリマー』だ。神さまが新しい『シャリマー』をくださったんだ」
「じゃあ。前のしゃりまーはどこへ行ってしまったの?」
「一番明るい星の隣に、小さい光が見えるかい? あれが前の『シャリマー』だよ」
 父親が夜空を指し示す。
「しゃりまーは二つあるの?」
「『シャリマー』と呼ばれるのは、一つだけだよ。だから、譲られるって言うんだよ」
 夜空を見上げる父の横顔は、やはり寂しそうだった。
「なんで、しゃりまーはしゃりまーじゃなくなっちゃったの?」
 サリレは尋ねる。
「役目を果たし終わったからだよ。前の『シャリマー』は、ただの星になったんだよ。
 お父さんが生まれる前、おじいちゃんが生まれる前から、そんな風に星は譲られて、星は増えてきたんだよ。
 大昔は、星は一つもなかったってきくよ」
 誰にも話してはいけない秘密を語るように、父はささやく。
「ねえ、ただの星としゃりまーは、どこがちがうの?」
「明るさだよ。ピカピカ光る星にしか、名前がつかないんだ。
 だから、暗くなっちゃうと名前がなくなっちゃうんだ」
「かわいそうだよ。
 ボク、サリレってなまえがとられたらいやだな」
「優しいな、サリレは」
「ボク、前のしゃりまーもおぼえておく。わすれられちゃったら、かなしいもん」
 飛び切り素敵な思いつきのような気がして、サリレは言った。
「サリレも“星観者”になるのかい?」
「せいかんしゃ?」
「なかなか家に帰ってこれなくなるけど、悪くない仕事だ。王さまのいる街で、たくさん勉強しないとなれないぞ」
 父は微笑み、サリレの頭をなでた。

◇◆◇◆◇

 サリレがその街に着いたのは、46番目の星『シャリマー』が輝くころのことだった。
 大きな街道沿いにある街は、旅人とそれを相手にする商売人たちで栄えている。そのどちらにも当てはまらない青年は、なじみの酒場に足を向ける。
 この街には宿屋を兼ねている酒場は二軒しかなかった。半日も歩けば、王都か大神殿についてしまうからだ。ここで小金を落とすよりは、と考える旅人が多いためだ。王都へ向かう西には“宵月亭”。大神殿に向かう東には“明月亭”があった。大枚を落としていくのは西で、品が良いのは東だと街の人間たちは笑う。
 サリレはいつものように“明月亭”のドアを開く。明日がある者は、そろそろ就寝するころだが、話し声が聞こえた。巡礼の季節にはやや早めだが、1階の食堂兼酒場には、5人ほどのグループが2つ3つ、思い思いの場所で杯を傾け、旨い料理に舌鼓を打っていた。娘、子どもも混じっており、和やかな空気の欠片が存在していた。
 そう、欠片が。
 ぶしつけとまではいかない視線がカウンターに集中している。見れば、客のフォークの動きも鈍い。
 サリレもまた、ちらりとカウンターを見る。
 カウンターを挟んで店主と旅人が何やら話しこんでいる。
 店主の目の前の人影は小柄だった。フードをすっぽり被っているのと、サリレに背を向けているため人相はわからないが、12、3歳ぐらいだろうか。周囲に親らしき人物はいない。子どもが単独で、神殿参りするのは珍しいが、まったくいないわけではない。ずいぶんと信心深いのだな、とサリレは感心する。
 お気に入りの席に座ると、自然と長い息が出た。
 今日も一日、疲れた。連休ももらえたし、明日は何をしようか、とぼんやりと考える。
 店主と小柄な人物の話し声が耳に流れ込んでくる。
「そうは言っても、危ないだろう。
 何も、こんな遅くに出て行くことはねぇ。
 今晩はたっぷり寝て、お日さんが出てから行けばいい」
 人の好い店主が小柄な旅人を止める。
「急ぎの用があるんです」
「でもなぁ。今晩は止めておいたほうがいい。お月さんが出ない日だ」
 店主はなおも止める。
 完全な押し問答だ。
 これは長くなりそうだ。と他人事ながら、サリレは双方に同情した。
「やぁ、サリレ。お疲れさん!
 今日もお星さまの数は変わらなかったかい?」
 ほかほかの湯気が立つ大皿と温かいミルク茶が、テーブルにドッカリと置かれた。
 サリレの意識はそちらに切り替わる。
 上着のポケットを探り、銅貨を一枚、給仕の女性に渡す。
「『アダーラ』が暗くなった」
 サリレは23番目の星の通称を挙げる。
 今日の時点で、名前を持つ星は全部で182個ある。その中でも、特に明るい星は時計代わりになっていた。
「あらま。大変だわ」
「大丈夫だよ」
 サリレは指折り数えて確認する。
「星が生まれ変わるころなんだろう。
 今晩かな。『メイサ』が上るころには、綺麗な23番目の星が見られると思うよ」
 神さまは7日かけて星をピカピカの新品にしてくれる。
 この国では、そう信じられてきた。
 どんなからくりがあるのか、星の輝きが失われると、そのすぐ横に真新しい星が生まれるのだ。
「サリレがそういうなら、そうでしょうね。
 “星観者”さまが言うことに間違いはないってね」
 給仕はニコニコと笑いながら、次のテーブルに向かう。
 サリレは遅い夕食に手を伸ばす。揚げ芋、根菜の煮物、平たいパンは、瞬く間に空になる。故郷とは違う味付けに、やはり王都が近いと飯も旨いとしみじみと思う。今晩は少し贅沢をして、ホットワインでも頼もうか、とサリレが口を開きかけたとき。
「そんなに言うなら、サリレに頼むといい」
 自分の名前が耳に飛び込んできた。
 ミルク茶を片手に、青年はカウンターに顔を向けた。
 フードを被った旅人はサリレの目の前までやってきて
「お願いします」
 ペコッと頭を下げた。
 何が何だかわからない。
「この子を“星壇”まで連れて行ってやって欲しいんだ。
 もう一往復させちまうことになるんだが。
 サリレ、あんたなら『ワズン』が出る前に帰ってこれるだろう?」
 カウンター越しに店主が言う。
 できるか、どうか。と言われたら「できる」が、やりたくはなかった。
 “星壇”と“明月亭”の間を歩いたら、あの退屈な宮廷音楽が丸一曲も演奏できてしまうのだ。
「もちろんお礼はいたします。たいしたものではありませんが」
 子どもの小さな手がポケットから何かを取り出そうとする。
 サリレは“明月亭”の客たちの視線が自分に突き刺さるのを感じた。良くも悪くもここは東側。慎み深く、温厚で、同情的なのだ。
「“星壇”から帰ったら、ホットワインをおごってくれるかな?」
 サリレは腰をかがめて尋ねる。
「そんなものでよろしいのですか?
 どうかよろしくお願いします」
 旅人はフードを取る。トウモロコシのヒゲのような頭髪の下には、ホクロもニキビもないゆで卵のようなつるりっとした顔があった。宮廷でもお目にかかれないような天国的な容貌に、サリレはかける言葉を飲み込んでしまった。
「アダーラといいます」
 水のように清々しい青い色の瞳が嬉しそうに笑った。

◇◆◇◆◇

 61番目の星『コロナエ』が姿を見せるころ、サリレは街道を外れた場所を歩いていた。23番目の星と同じ名前の子どもと一緒に。
「アダーラは“星壇”にどんな用があるんだい?」
 サリレは尋ねた。
 “星壇”には何もない。見晴らしの良い丘に、切り出した石を積み上げて作った正四角形の祭壇があるだけだった。
 サリレのように星を数え、その運行を記す書記官――“星観者”であっても、寂しいと感じる場所だった。一人きりで星を観測しているときなど、狼でいいから傍にいて欲しいと思ってしまう。
「急ぎの用です」
 声変わり前の澄んだ声が言う。
「東側とはいえ、準備をしていない夜歩きは危ない。“星壇”までの道は道しるべもないし、休めるような場所もない。
 せめてカンテラと水ぐらいは用意したほうがいいよ」
 サリレはカンテラを子どもの顔の前で揺らす。
 アダーラは、軽装というには頭を抱えるいでたちだった。フード付の外套の他は、旅人らしい物は持っていなかった。腰につけた皮袋の中身もたいしたものは入っていないだろう。路銀と携帯食物、ちょっとした物を入れたらいっぱいになってしまうサイズだった。
 サリレのカバンのほうが、充実していそうだった。
「はい。
 おっしゃるとおり、無計画でした」
 真剣な表情でアダーラはうなずく。
「えーと、旅は初めて?」
 このままではお説教を続けてしまいそうだったので、サリレは強引に話題を変えた。
「はい。私の番になったので。
 みなに、とても心配されました。
 ですが大切な務めです。立派に果たしたいと思います」
 アダーラはギュッと拳を握り、語る。
「なるほど」
 よくわからなかったが、サリレは適当に相槌を打つ。
「サリレさんのような優しい人に会えて助かりました。街の皆さんもとても親切で、みなが言うほど世界は危なくないんですね」
「東側だからね。これが西側だったら、話が変わっていたと思うよ」
 サリレは注意を与えておく。見た目どおりアダーラは、世間知らずの子どものようだった。
「そうなんですか?」
 青い瞳を真ん丸にさせて、アダーラは驚く。
「では、私はとても幸運ですね。
 外に出るのは、これが初めてなので、最初は不安でいっぱいだったんです。一人で何かをするのも、初めてなんです。
 あ、サリレさんがいるから、一人じゃありませんね。だから、怖くなくなっちゃったんですね」
 アダーラは胸の前でパンと手を合わせて、喜ぶ。
「君のお父さんとお母さんも外に出したくなかっただろうに」
「え?」
「心配されなかったのかい?」
「これは決まりですから。
 お父さんもお母さんも見守ってくれていますから、大丈夫です」
「決まり、ね。
 君みたいな小さな子どもが……」
「もう小さくありませんよ。
 私と同じくらいの子も、みな役目を果たしています。
 え、あのっ」
 唐突に、アダーラがサリレの袖を引いた。
「“星壇”はあちらではないのですか?」
 道なき道を指す。直進すれば確かに“星壇”がある。
「どこで、それを?」
 “星壇”の場所は丘の上。街の人間ならその場所を誰でも知っている。
 ただ、ここに来るまで、何度も道を曲がったのだ。
「みなが教えてくれました」
 アダーラはニッコリと笑った。
 記憶力がいいのか、それとも星の位置で場所を割り出すことができるのか。
 どちらにしろ、普通の子どもではない。
「こちらは危険なんですか?」
「橋を渡していない川があったり、草をかっていないから歩きづらいんだ。急ぎというなら、仕方がないけど」
「この時期に川を渡るのは、寒いですよね」
 小さな頭が空をちらりと見上げる。
 地上に降り注ぐ星の光に輪郭を縁取られた子どもは、天の細工師が全霊をかけてこしらえた人形だ、といわれたら信じてしまうほどの説得力があった。
「まだ、大丈夫です。サリレさんの知っている道を案内してください。
 そうだ。忘れちゃう前に、どうぞ」
 アダーラはポケットから取り出し、サリレに差し出す。
「ホットワイン代です。……足りませんか?」
 無言を不満と取ったのか、青い瞳が不安そうにサリレを見上げる。
 青年は子どもとそれを交互に見やり、首を横に振る。
「ブドウ畑が買えるぞ」
 サリレは驚く。
 子どもが差し出したのは、星のように白い筋の入った大粒の青玉だった。
「ブドウ畑が買えたら、サリレさんは嬉しいですか?
 ブドウからワインができて、それがホットワインになるんですよね。
 たくさんホットワインが飲めますよ」
 これ以上ないくらい純粋な笑顔で、アダーラは言う。
「いや……。
 その、ホットワインと言ったのは、深い意味があるわけじゃない。
 無償で引き受けても良かったんだけど、ちょっと欲が出ただけで……、つまり代金はいらないんだ」
 とんだ世間知らずだ。
 これが西側だったら、どうなっていたのか。
 神さまの加護というものをサリレは確信する。
「助けてもらったら、お礼をするものです。
 では、私はどうすれば良いんですか?」
「目的が果たせたら、『ありがとう』と言ってくれればいいよ」
「……サリレさんは欲がないんですね。
 みなからは、人間は欲深いから気をつけるように、何度も念押しをされたんですが……。
 人間には良い人がやっぱりいるんですね!
 そんな方と出会えて、私は嬉しいです」
「はぁ」
 育ちが良すぎるのか、それとも天然なのか。よくわからない。
 サリレはためいきをついた。

◇◆◇◆◇

 取り留めのない話をしながら二人は歩いた。
 アダーラは朗らかに笑う子どもで、退屈はせずにすんだ。
 真夜中、91番目の星『メイサ』が上ろうとするころ、目的地が見えた。
「あれが“星壇”ですね!」
 一歩後ろを歩いていたアダーラが歓声を上げて、走り出す。
 サリレにとっては見慣れた石造りの祭壇に、子どもは嬉しそうに駆け上がっていく。
 普段は“星観者”だけを載せる祭壇も、珍しい客人に驚いているだろう。
「うわぁ。いい場所ですね!」
 アダーラは祭壇の天辺から声をかけてくる。
「夜よりも、昼のほうが見晴らしがいいよ。ここの夜は星がたくさん見えるだけだ」
 サリレは肩をすくめた。
 何もない場所だ。景色が美しいというなら、大神殿の建つ場所のほうが格段と素晴らしく、王都にそびえたつ見張り台からの景色のほうが華やかだろう。
「綺麗です! こんな場所なんですね!」
 祭壇の上でくるくるとアダーラは回る。外套の裾が冷たい空気を含んでゆるりと広がって、その姿はまるで祈願する巫女姫のようだった。
「サリレさん。
 おかげで間に合いました。
 ありがとうございます!」
 アダーラは腰に下げていた皮袋を取り、その口を広げる。
 サリレは息を呑んだ。
 皮袋から拳よりも小さな眩しい光が這い出し、ふわふわと頼りなく、空へと舞い上がっていく。
 息を吸って吐き出すよりもわずかな時間だった。

 それは星になった。

 かげっていたアダーラの隣に、真新しい『アダーラ』が生まれた。
「アダーラ、君は」
 サリレは口の中で、こわばる舌を無理やり動かす。
 祭壇の上にいた人物は困ったように、微笑んだ。ゆったりとした動作で祭壇をおり、サリレの隣に並ぶ。
「サリレ様。アダーラは星になりました。
 ほら、あそこに」
 青い瞳の乙女は、優雅な仕草で星を指し示す。
「あなたは……」
 サリレはまじまじとその顔を見つめる。子どもだと先ほどまで思っていた姿かたちは、清麗な乙女そのものだった。
 自分の肩までしか届かない背丈も、澄んだ高い声も、女性のものだ。
 整った目鼻立ちをしていたが驚嘆するほどではなく、神秘性は薄れていた。
 まるで秘密というヴェールを取り除かれてしまったようだった。
 目の前の乙女は、あのアダーラではない。
「ここより北にあるアダーラ神殿という神殿で巫女を務めているエルと申します。
 これは大神殿からの謝礼です」
 乙女はサリレの手を取ると、青玉を載せる。
 人の肌の温もりと石の冷たさに、これが現実だとサリレは実感する。
「これは星を宿した石。
 あの子のカケラですのよ。
 旅に同行した方に差し上げています。どうぞお受け取りください」
 エルはサリレに石を握りこませる。
 重なった手はしなやかで、水仕事など経験したことがないようだった。
 青い瞳が親しげに、なぐさめるように微笑み、手が離れた。
「星は……星が増えるのは」
「ええ、サリレ様の見たとおりですわ。
 私は神殿長の命を受け、新しい『アダーラ』を運んできたのです。
 やはり星は空にあるのが一番美しいですわね」
 乙女は天を仰ぐ。
 それにつられるように、サリレも輝く『アダーラ』を見上げる。
 ふと、星観者だった父を思い出す。
 サリレがまだ子どもであったころ、父は青い石を握りながら『シャリマー』を見上げていた。
「どうして星は譲られていくのですか?」
「地上に住むものたちのため。と聖書には書かれております。
 月のない夜に、地上を照らすために。
 充分な光で空が満ちるまで……続くそうです」
 エルは厳かに言う。
 まるでここが神殿のような、そんな錯覚を感じた。
 現在、名を持つ星の数は182個。
 最低でもその数だけ、このように空を見上げる者がいるのだ。
 名を持つ星は年毎に増えていく。
 これから先、もっとこのような想いをする者が増えるのだ。
「サリレ様。悲しまないでください。
 アダーラは人ではありません。
 『星』なのです。
 地上にいるよりも、あのように空で輝くほうが嬉しいのです」
 エルは困ったように言う。
「あなたは悲しくないのですか?」
 サリレは乙女を見た。
「神殿を出て、ずっとアダーラと旅を続けてまいりました。
 私の心はまどろんではおりましたが、見聞きしていました。
 アダーラと心を重ねている間は、とても楽しく、幸せでした。
 また私は、アダーラが天に昇ることをどれほど熱望していたか。知っています」
 エルは己の胸に手を重ねる。
 絶えることのない微笑みには、強がりは微塵もなかった。
「私は……寂しいです。
 消えるとは、思ってもいませんでしたから」
 素直な感情を吐露した。
「では、いつまでも忘れないでいてください。
 覚えている人がいるかぎり、その存在は真に消えないのです。
 胸のうちに、存在し続けるのですから」
 エルは言った。
 サリレは『アダーラ』を見上げる。
 時刻を告げるただの星とは思えなかった。
 一緒に道を歩いた子どもと姿が重なる。
 サリレは口を引き結んだ。
 右手に握りこんだ石が泣きたいほど冷たかった。
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※登場人物、星の名前は「星のるつぼ」さんの資料を参考にしました。
当作品はフィクションであり、実在の星、星座とは無関係です。