0529

この気持ちは死んでも口に出すことはないのだろう。それは一生に渡って言わないということと同義であり、一生胸に秘めるということと同義である。けれども、そんなにロマンティックなものではない。そんな甘い理由ではない。
posted at 20:20:40

どうして彼は無条件で私を愛してくれるのだろうか。
posted at 20:21:45

それが友人に向けるものであっても、それが知人に向けるものであっても、それは紛れもない「愛」であって、欠点の多い私にまで優しくしてくれるのだろうか。
posted at 20:23:18

私は彼に何もしてあげられない。いつでも迷惑をかけている。いつでも困らせている。いつでも不快にさせている。私は何も返せない。
posted at 20:24:09

0531

言葉が魔法だとするならば、私は魔法の使えない落ち零れだろう。右手に持ったステッキの振り方も分からず、箒の乗り方もわからない出来損ないの魔法使いだ。シンデレラにカボチャの馬車も用意できないし、美しいドレスも用意できない。
posted at 06:46:58

かわいそうな灰かぶり。舞踏会で踊れない。灰だからけの服を着ているから、大理石の床を歩けない。たとえその小さな足に、真心という財産を履いていても、彼女は踊れない。王子は灰だらけの娘の真心を見ることはない。ただ魔法使いが魔法が使えないというだけで、運命はこうも簡単に狂う。
posted at 06:50:25

硝子の靴があったとしても、娘は幸福を手に入れられないのだ。
posted at 06:51:34

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