0615

メールを出す口実を考えている間に、時間が経過してしまった。何時であってもメールを出してもかまわないと許可されているのに、出せないのは……きっと振り出した雨のせいだろう。私の心は雲に覆われて見えない今夜の月のようだ。心細くなっている。
posted at 20:58:00

私は何度でも確認しなければ気がすまないのだろう。今、手にしているものが簡単に壊れてしまわないのか、何度も何度も何度も手を開いて閉じて、そして壊してしまうのだ。いつだって上手にはできない。壊してはいけないものまで壊してしまうのだ。
posted at 20:59:29

会ったとしても話すことなどない日常を送っているのに、私は会いたいのだろうか。メールで話すことすらないのに、会ってするような話はない。分かっている、理解している。それでも、私は彼の口から訊きたいのだ。聞いたら最後になるのはわかっているのに。それでも聴きたいのだ。
posted at 21:02:12

雨脚が強くなってきた。彼はこんな雨の中、帰路につくのだろうか。空調の効いた部屋で私は、ぼんやりと「大変だろう」と思った。が、それは言葉にすらされなかった。薄情なのだろう。
posted at 21:18:45

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