名/海 朗達
性別/男 年齢(初出時)/25歳
身長/長身 体重/痩躯
髪/墨色  瞳/鉄色 
性格/
小心者で、後ろ向き
専守防衛で、堅実な秘密主義
趣味/笛(演奏)
好きなもの/みかん
嫌いなもの/(建平元年当時は)鳥陵皇帝
武器/no data?
備考/
カイゲツ最後の宰相であり、海月郡最初の太守(長官)

施政の中心は賢君が『礼然』で説く、『仁を欠かすことなく』であり、精神愛だけでは民に安寧をもたらすことはできないと知っておりながら、課題としている

字は「沖達(ちゅうたつ)」
※父が死の間際につけた字を改名している
通り名は「鉄槌(てっつい)」

船乗りの民であるカイゲツ生まれなのに、泳げない
ゲッカとは父方の従兄妹同士

誰にも明かせない秘密を抱えている

前宰相であった父の跡を継いだのは、15歳の時

カイゲツの習慣で、月の加護しか受けないために、海の加護を受けるために定期的に髪を切っていた(鳥陵に併呑されてから伸ばした)

ゲッカの『名守り(カイゲツの風習)』であるために真字を知っているものの、本人に対して呼んだことは一度もない

総領になったゲッカから、最高の君臣として『月海(げっかい)』という装飾品を受け取っている

ゲッカが総領時代、施政、軍事面で、一度たりとも失策はなく、優れた参謀だけではなく、一騎当千と称えられた将でもあった

カイゲツ時代、難攻不落と言われた海月城を守ってきた
他のクニへ攻め入る時の引き際は見事なまでで損害を軽微にとどめる

どちらかといえば他のクニとの外交は狡猾で、カイゲツのためなら舌先三寸で丸めこむのは得意

他のクニでの己の不評の悪さは、あまり気にしていないし、後悔もしていない(鳥陵に併呑されてからも変わらない)

色墓の戦いでは北城の城主のギョウ・トウテツと共に、玉棺の王都である珠簾(シュレン)攻めに、軍師としていくつかの献策をして、ほぼ裏方として参加する

太守に就任してからは、敵対していたクニへの援助、カイゲツの国力の回復、交易とできるだけのことをした
そして敵対していたクニからも、優秀であり、信頼できると判断できた相手なら官吏として抜擢した

建平三年以後は余裕ができたのか、太守としての仕事の片手間に海の向こうと個人的に交易をしている(かなりの私有財産を持つ)

情報解析が得意で、海の向こうの他国の言葉も読み書きができる
作中の知力では一、二位を争う

方向音痴でささやかれるが、理由がある

鳥陵の民が感じるという『運命』に出会ったとのは齢十二の時
その時から自分の生命など塵芥だと思っている


名/海 月華
性別/女 年齢(初出時)/12歳
身長/小柄 体重/軽い
髪/黒  瞳/漆黒 
性格/
明朗闊達
竹をすっぱりと割ったような潔さがある
決断力は悪くない
言いたいことは遠慮なく言う
我慢強い(あるところでは鈍すぎる面を持つ)
幼さが抜けきれないので歳相応とはいかない
趣味/鉄扇の稽古
好きなもの/沖達、甘いもの
嫌いなもの/礼儀作法の勉強、琴などの淑女教育、薬湯など苦いもの、北方では当然の辛口の酒も口が合わない
武器/鉄扇
備考/
カイゲツ最後の総領

一人称はボクで、男児のように振る舞う習性が抜けず、敵意には敏感で、夜は眠りが浅い。そのため昼下がりに午睡する時間がある

頭の回転は悪くないし、勘が鋭い
※IQだけなら男性陣を軽く上回る

幼い頃から、戦場に立ち続けていたのに『仁』そのもの精神を保ち続ける
民の安寧を願う仁愛を生涯に渡って実践する
男性であれば一角の人間になれただろう、とソウヨウが思うほどの才能

字は「華月(かげつ)」
小字は「月姫(つきひめ)」

生まれた時に託された神託は『海月最後の希望』
カイゲツの民にとって『奇跡の子』

『月の女神の娘で、海の女神の養い子』と呼ばれる

わずか8歳で、父の跡を継ぐ
12歳のとき、鳥陵に降る

鳥陵皇帝ホウスウに可愛がれる
けっこうな人数の字を呼び捨てにする

宮廷では『海姫(かいき)』という号を持つ
婚約の際、まるで後宮夫人のように下賜された少女でもある

髪を伸ばし続けているのはエイハン贔屓だったホウスウのためではなく、カイゲツの伝統を守って、月の女神の加護を受けるため
総領時代も、建平三年以降も、長さを揃えるために髪を切らせたのは沖達だけ

後に『月のように美しく、海のように清らかで、真珠のように完璧』と言われるほど美しい女性になる
文帝ホウスウの治世時代に、皇后、十六夜公主に並び、三大美人の一人とされる

史書では、『海妃』という誤表記が使われるほど文帝ホウスウからの寵愛が深かったとされる
後世では、いくつかの恋愛綺譚が生まれる


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