□□あとがき□□


 第一話、こっきりではじめたのに気がつけば、五話構成になっていました(笑)
 久しぶりのSFで、楽しかったです。
 惑星、惑星、と連呼できて幸せでした。
 話が進むごとに、主人公たちの設定が『科学者』という意味がなくなっていくという摩訶不思議。
 研究院の平均年齢は、27歳ぐらいです。
 レギュラーの年齢がおかしい、という辺りが書き込めなかったのが悔いですね。
 第一稿はとにかく早く完成して、ずーっとキーボードを叩いていました。
 まだ松の内だったんですけどね(汗)
 「星々の揺籃」というタイトルは、星のゆりかごという意味で、星を作る科学者を指しています。
 では、各作品ごとに、後書きいきます。
 
【第一話 花】原稿用紙20枚程度
 これは企画参加作品でした。『覆面作家』という企画ですね。
 「花」がテーマでしたので、サイトには載せてない系の話を書こうと思ってスタートしたんです。
 それが年の暮れ。
 書き始めたのは1月4日の朝8時。
 絵板でヒロインの絵を描いてみたら、イメージが固まってきて、スルッと書きあがりました。
 この時点では、SFの予定ではなく、ただのファンタジーだったんですけど(笑)
 「惑星を作る」話が書きたくて、主人公がヒロインの耳飾りを見つけて拾い上げる(冒頭)シーンが書きたかったんです。

 陰陽(インヤン)のイメージがあったので、名前はもじってつけました。
 そのままだと、どっちがどっちだかわからなくなってしまうので。
 陰(女性)でイールン。当て字的には「一潤」
 陽(男性)でヤナ。当て字的には「夜那」
 ……どの辺が覆面かわからない名づけのセンスです。
 瞳と耳飾りは同色だと説明するのと、狂言回しが必要だったので、その場でディエンは作りました。

 花がテーマだったので、研究院の名前は『薔薇』にしました。
 真珠が相手なのは、女性=真珠という連想です。

 主人公ヤナはとにかく素朴で善良という設定で、逆にイールンは機械的で感情が乏しいという設定でした。
 恋することでイールンが人間らしくなっていく……って話の予定が、枚数制限に阻まれました(笑)
 原稿用紙換算20枚までだったのです。
 なので惑星を完成させて、話をしめました。

【第二話 歌】原稿用紙29枚程度
 これは投稿作品でした。番外編として、投稿しました。
 ということで、前半の復習をかねて、世界観を描いてます。
 「歌」がテーマでした。

 前回の迷脇役ディエンが主人公です。
 耳飾りのために出てきたキャラに設定をつけたら、話になってました。
 目の色を気にしている、という並木空お約束設定です。
 前回がボーイ・ミーツ・ガールでしたので、今回は幼なじみの再会です。
 しかも、同い年で、微妙なお年頃です。

 ディエンは「電」で、シユイは「思惟」です。
 まんまです、まんま。
 シユイの目の色は青にしようかと思ったんですが、あまりにあまりなのでヘーゼルにしました。
 黄金って感じになるのも良いかと。
 嫌味なほど美男美女のお二人さんです。
 ヒロインの美的感覚がズレているので、あーまーり意味がありませんね。
 ディエンは軽薄に見えて、小心者の気配り上手。
 シユイは高慢に見えるだけで、天然系お嬢さん。
 そんな設定でした。

 「歌」がテーマでしたので、歌う惑星と無音が嫌いな主人公の誕生です。
 登場人物がおしゃべりなため、なかなか本題に入らず、ページ数がかさみました(泣)
 ヤナとイールンがちらりと話に出てくるだけです。
 で、ディエンが意気地なしだったので、次に続きます。

【第三話 動】原稿用紙27枚程度
 シユイ視点で、伏線張りつつ、解消しつつという感じで、二組ともまとめる気で始めたんですが、無理でした。
 この話の後、第一話の最後のエピソード(ヤナとイールンが惑星に降り立つ)につながります。
 タイトルどおり、話が動き出しました。
 この辺りで『科学者』の設定がどうでも良くなってきています。
 後半は、もう何て言えばいいのか(笑)
 「薔薇」は「真珠」に比べて、自由度が高いのでカップルが多いです。
 「真珠」は研究命なので、カップルが少ないという設定です。
 恋愛音痴がゴロゴロしている設定なので、何にも進んでません(涙)

【第四話 珠】原稿用紙26枚程度
 「ベスト・オブ・イヤー(年間功労賞)」は研究院単位で選出されていたのですが、共同計画スタートのこの年からは計画に関係する研究全てが対象になりました。
 ↑の設定、入れ忘れちゃいました(笑)
 その年の最後に授賞式があります。
 なので、年明けしているので、すでに授賞式は終わっています。
 前回の話から3ヶ月後です。

 ヤナとイールンをまとめよう! の会です。
 意外に簡単にまとまってくれてありがとう♪
 なんか、変な設定が増えたけど、まあいいやーって感じです。
 「薔薇の花束もって、告白」は狙いました。
 っていうか、第一話でここまで書くつもりだったんですよね(苦笑)
 花の学名はテキトーです。
 タイトルは『真珠』と涙とイールンの瞳をかけています。

【最終話 尺】原稿用紙34枚程度
 第一話から計算すると、1年近く経過しています。
 この話は、第四話にいれるつもりだったので、最初の視点人物がヤナです。
 第四話でイールンとシユイが友だちになった直後から、話がスタートです。
 ベスト・オブ・イヤー後に、ディエンは断髪しました。
 第三話で、だいぶ過去のトラウマから離れられたようです。
 どうでもいい設定ですね(笑)
 ヤナ視点だったので、美男美女だという設定が活かせて良かったです。

 タイトルは「スケール(ものさし)」という意味です。
 シユイのスケールの話だったので、そこからとりました。
 彼女の感覚は間違いなく、ズレてます。
 へたれ男と無邪気な女の子は、まとまらないもんですね(笑)

 メインカップルであるヤナとイールンのその後が書けて嬉しいです。
 二人が順調にデートしているところとか、楽しかったです。

 これで、一応最終話です。
 この手の話って、書き始めると止まらないというか、いくらでも書けちゃうんで。
 この辺で、一区切りにしたいと思います。
 世界観が気に入っているので、他の話も機会があったら書きたいです。

 ここまで、読んでくださり、ありがとうございました!!
 ご意見・ご感想などがありましたら、お気軽に教えてくださいませv


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