黄色

 それは何の感慨もなく振り下ろされる鉄の塊。
 誰も知らない凶悪な獣の刃。
 一振りで、命を薙いでいく。
 誰ぞ知るや、その者の名を。
 誰ぞ見るや、その刀。
 その庭は戦場。
 蝶が舞うかのように華麗に、鳥が飛ぶように優雅に。
 それは命を地面に還していく。
 鮮やかな緑の瞳のしなやかに狩をする獣。


 それを複雑な心境で見ていたのは、同じく緑の瞳をした青年であった。
 身に帯びる剣の柄に嵌まる石の色は、黄色。
 このシキボの絲一族の長子、ワン・トウホワンだった。
 背が低く、肉も薄い、栄養不足の苗のように頼りない風貌の青年で、中身もその通りという、覇気のない男だった。
 見事な四弟の剣技に、出る幕はない踵を返した。
 父の跡継ぎである四弟は、トウホワンよりも強く、美しかった。
 このシキボで彼よりも優れた男はいないだろう。
 成人前ではあるが四弟には誰よりも輝く覇気が見えた。
 それに引き換え……トウホワンは落ち込む。
 運良く、父の長子として生まれてきただけにすぎない。
 父の息子の中で、最も弱く、最も醜い。
 未だに側室どころか、恋人一人すら見つけられない。
 シキボの娘は、己より強い男の子しか産まない。
 この分だと、独身決定と言う境遇だった。
 トウホワンも二十歳。
 そろそろ、恋の一つでもしたいのだけれども、相手がいない。
 重々しいため息をつこうとしたそのとき、自分の影に誰かの影が重なった。
 トウホワンは頭を上げた。
「ワン、帰りか?」
 八日年下の弟、ジィウ・ハイランだった。
 青を与えられている青年だ。
「ジィウか。
 ああ、これから領地に戻ろうと思っている」
 トウホワンは微笑んだ。
「なんだ、入れ違いか。
 親父殿も罪なことをしてくださる。
 今宵は、一緒に酒を酌み交わそうと目論んでいたのだが、読まれていたか」
 ハイランは舌打ちする。
 何せ誕生が八日しか離れていない兄弟ともなれば、双子のように仲が良かった。
 殺伐とした跡目争いから、すぐさま離脱してしまったトウホワンは、ハイランと喧嘩することもなかった。
 ハイランも八日とはいえ、先に生まれたトウホワンにそれなりの敬意を払っていた。
「それは残念だな」
「何、心配召されるな。
 挨拶が終わり次第、ワンの領地にお邪魔する。
 今年は良い酒ができた。
 一人で飲んでもつまらぬからな」
 明るい笑顔でハイランが言った。
「楽しみにしている」
 トウホワンもにこやかに言った。




 トウホワンに好意的な人間は少ない。
 領地の民ですら、弱虫とはやし立てる。
 馬鹿にされ、なめられ、冷笑の対象だった。
 シキボの民は、その広大な穀倉地帯を有するために、戦いを強いられ続けた。
 よちよち歩きを始めたら、身を守る術を教えられる。
 その次は、この地を守るために戦う術を叩き込まれる。
 成人する頃には、一人前の兵士ができているという寸法だった。
 トウホワンは、人を殺すことが苦手だった。
 血を見ると自分の中で、何かが壊れてしまう気がした。
 鍛錬を欠かすことはないが、人を斬るのは避けてしまう。
 どんな罪を犯したものであっても、厳しく処断することなどできないのだ。
 息をするように人を殺す。
 そう言われてきたシキボの絲一族とは、思えないほどの弱虫だった。
 どっぷりと落ち込んだトウホワンが行く場所は、いつもの場所。
 領地の中の、トウホワンの小さな畑。
 稲がさわさわと揺れる畑の中を、トウホワンは進む。
 畑の終わりにぽっかりと空いた更地が目的地だった。
 屋敷からは完全に死角で、誰も寄り付かない場所だけに、一人で落ち込むのには最適な場所だった。
 トウホワンは真緑の瞳を見開いた。
 先客がいたのだ。
 父からこの領地を賜って、十六年。未だかつてない事態だった。
 客人も驚いたようで、綺麗な緑の瞳がギョッとしたようにトウホワンを映していた。
 稲穂のように明るい頭髪を持つ、十二、三の童子。四弟と同い年だろうか。
 擦り切れて、穴が開いた粗末な衣を頼りなく身にまとっていた。
 身を明かすようなものは一つも持っていなかった。
 それどころか、装飾品となるようなものを一つも持っていなさそうだった。
 領民ではありえない。その髪色がシキボの民ではない。これは、もっと北方の色だ。
「ここ、アンタの場所?」
 童子が言った。
 酷く訛りがある。
 言葉は綺麗ではなく、音も変な癖がついていた。
「ああ、そうだ。
 この辺の子どもではないようだが、どこから来たんだ?」
「オレはもっと北から来た。
 寒くなったら、凍え死んじまう。
 死にたくないから、南に来た」
「家族は?」
「いない。
 気がついたら、オレ一人だった。
 あっちこっちの畑仕事、手伝ってきたけど。
 この……戦いじゃあ、どこも同じだった」
 淡々と童子は語る。
 尋ねたトウホワンの方が気鬱になった。
「そうか、大変だな」
 トウホワンは短く言った。
「気を悪くしたらゴメンよ。
 この通り、無作法者だ。
 アンタは優しいんだな。
 緑の目の奴らは、みんなオレを追い払った」
 童子は屈託なく笑った。
「優しいんじゃない。
 弱いだけなんだ」
 トウホワンは膝をつき、童子と目線を合わした。
 見れば見るほど美しい緑の瞳だった。
 さながら、最上級の翡翠。
「そうかい?
 オレにとっては、同じだ。
 大人(若さん)は優しい」
 埃にまみれた童子の手が、トウホワンの頭をなでた。
 くしゃりと髪をなでられて不快だと思う前に、暖かいと感じた。
 日向ぼっこをしているように、心の中のわだかまりが解けていくのを感じた。
「ありがとう」
 素直にトウホワンは礼を言った。
「オレはこんなことしかできないからな。
 気に入ってもらえたんなら、嬉しいさ」
「名はなんという。
 私はワン・トウホワンだ」
「へー、すごい名前だなぁ。
 オレはこんなとき、名乗るもんがないから、うらやましいや」
「名無しか?」
「おい、とか。そこの、とか。良くて、子童だったな。
 姓なんて、持つような大層な身分じゃねぇし」
 ケラケラと童子は言った。
 底抜けの明るさに、トウホワンは同情してしまう。
 こんな小さな子どもが辛い目にあっていた頃、自分はぬくぬくと何不自由なく暮らしていたのだ。
「それとも気が利いた名前でも付けてくれんのか?」
「ああ、そうだな。
 名案だ」
 トウホワンは重々しくうなずいた。
「良いのか?
 ホントに!?
 名前ってのは、良いことした奴しかもらえないんだろ?
 オレは、何にもしてないぜ?」
 童子は大きな瞳を瞬かせる。
 トウホワンはしばらく考えた後、地面に小石で文字を書き記した。
「字代わりにすると良い」
 トウホワンは童子に言った。
「これ、何て読むんだ?」
 童子はきょとんとトウホワンを見上げた。
「スイギョクだ。
 石の中で、もっとも美しい石のことだ」
 トウホワンは金の環を左手首から外した。
 環には、小さな翡翠が飾られている。
 絲一族の印ともいえるそれを、童子の細い手首に通した。
「この緑の石のことだ。
 これは、やろう」
 トウホワンは言った。
 決して同情から出た言葉ではなかった。
 翠玉の純粋さに心を打たれたのだ。
 その礼だった。
「そんな、こんなキレイなもんもらえないよ!」
「善行には善行で報いる。
 古の人の言葉だ」
 そう言うと、トウホワンは立ち上がった。
 翠玉は何かを言いたげに、トウホワンを見上げた。
 それを振り切るように、青年は立ち去った。


 トウホワンは落ち込む度に、稲畑に行く。
 翠玉はいつもそこにいた。
 短い話をして、別れる。
 それをくりかえし、気がつけば季節は晩秋。


「外は寒くないか?
 良かったら、私の家に来ないか?」
「大人の?」
「ああ。冬の間働いてくれる下働きを探しているんだ。
 洗濯や皿洗いといった水仕事になるんだが、どうだろう?」
「へー、何で?
 今まで働いていたのは?」
「冬の水仕事は人気がない。
 それに年越しは家でするのを望む者も多い」
「はあ。贅沢だなぁ」
 翠玉は目を丸くする。
「どうだろう?」
「立派な家に行くわけにいかないさ。
 大人の家は、そりゃあ大きいんだろう?
 こんな乞食を連れて行ったら、迷惑だ」
 翠玉はケラケラと笑った。

 それが、秋の終わり。
 そして、冬がやってきた。


「ホワン」
「母上?」
 トウホワンは、書を書く手を止めた。
「話があります」
 気の強さが全面に出ている美女は言った。
 そう、齢四十を越えたはずなのに、容姿の衰えがない女人だった。
「なんでしょうか?」
 トウホワンは筆を戻す。
 母の話は長い。
「あなたはもうすぐいくつになりますか?」
「二十一になります」
 わかりきったことだ。
 それだけに、トウホワンは覚悟を決める。
「妻一人いないとはどういうことですか?
 あなたは親不孝者ですよ。
 私に孫を抱かせてくれないつもりなのですか?」
 母は言う。
「……女性を選り好みしているわけではありません。
 ただ、女性の方が寄ってこないだけで」
 言いながら、痛々しいと思う。
「あなたの方から、近づいていけば良いではなりませんか?」
 正論である。
「はあ」
「あなたがそういう態度をするなら、母にも考えがあります。
 あなたの妻に相応しい女性を探してきます」
「そうしていただけると、助かります」
 トウホワンは困ったように笑った。
「本当にそれでよろしいの?」
「はい。
 私の妻になってくれるような女性がこのシキボにいるとは思いませんが」
「この母に任せなさい。
 必ず、見つけだしてみせるわ!」
 嬉しそうに高笑いをすると、美女は出て行った。
 苦笑いをして、トウホワンはその背を見送った。


「黄夫人、嫁探しに熱心なんだってな。
 我が領地まで聞こえているぞ」
「ジィウ」
 トウホワンは二弟の言葉に途惑った。
「ワンはそれで良いのか?」
 ハイランは問う。
「それで良いとは?」
 トウホワンは聞き返した。
「いやなに。
 秘密の恋人がいるのではないか、と思ってまでのこと。
 いらぬ世話か?
 まあ、妻は妻、恋人は恋人。というのも悪くはないが。
 ワンがそんなに器用だと思ってはみなんだ」
 ハイランは茶化すように笑う。
「恋人?
 いったい、どこからそんな話が?」
 寝耳に水とはこのことだ。
 当人が気づかぬ間に恋人ができるとは、面妖だった。
「金環はどうした?
 親父殿からの頂き物だ。
 敬意を払うようなものではないが、ワンは大切にしていたはず」
 ハイランはそう言って、己の左袖をまくる。
 そこには、翡翠の嵌まった金の環があった。
「ああ、それなら人にくれてしまった」
「想い人ではないのか?」
 好奇心に輝く弟の目に、トウホワンは困ったように笑う。
「いや、違う。
 恩人だ」
「そうか、それは残念だ。
 その恩人とやらは、子どもを産んでくれそうか?」
「まさか!
 考えてみたこともなかったぞ!
 第一、性別が」
「それは不幸だな。
 常々、思うことがある。
 ワンはどうして男なのだろうな」
 ハイランは真顔でつぶやく。
「神が決めたことだ」
「女であれば、俺の正妻に迎えたのだが。
 男同士であれば、それはできぬ」
「……冗談でも、喜ぶところだろうか……?」
「本気だが?」
「……。
 ずいぶんと酔狂だな」
「まあ、でもワンは男だ。
 男を押し倒す趣味はない」
 ハイランはためいきをついた。
「そうか」
 トウホワンは返答に困り、そう言った。
 ハイランがどこまで本気なのかわからない。
 確かにシキボでは片親が違えば、婚姻を結ぶことはできる。
 しかし、ひ弱な子が生まれやすいので、近すぎる血統とは婚姻を結ばぬのが良識というものだった。


 冬の始まり。
 いつもの稲畑。
 トウホワンのグチを聞いてくれる友だちは、物が言えぬ状態になっていた。
 極度の衰弱。
 細すぎる身体を抱えて、トウホワンは家に帰った。
 善行には善行で報いる。
 そのために。


「ホワン」
「母上、わかっています。
 これは私のわがままです。
 ですが、あの子どもは私にとってかけがえのない存在なのです」
 トウホワンは言い切った。
 高価な薬を乞食に与えるのは、我慢ならないことだろう。
 しかし、この家はトウホワンのもので、この領地はトウホワンのものなのだ。
 母はトウホワンを、今の絲の総領の長子を産んだから、ここにいられるのだ。
「最後まで、母の話を聞きなさい。
 あの子ども、屋敷に引き取ってはどうかしら?」
「は?」
「気に入ったの。
 変わった毛色をしているわね。
 目はとても綺麗な色だし。
 一度やってみたかったのよ。
 どん底にいる人間に、教養を与えたらどうなるのか。
 どんな人間でも、一角の人物になれるのかどうか」
 楽しそうに母は笑う。
「翠玉は、卑しい生まれかもしれませんが、その性質は善です」
 トウホワンは憤慨した。
「ええ、ですから。
 ちゃんとした教育を与えたいのよ。
 まだ成人していないようだし、どうかしら?
 後見人は青夫人に頼むつもりよ」
「青夫人ですか?」
 ハイランの生母の名が出てきて、トウホワンは驚く。
「仲が良いもの」
「母上が後見人になれば」
「そうしたら、あなたと兄弟になってしまうでしょう?
 そういう面倒なことはしたくないの。
 子どもはあなた一人で十分よ」
 クスクスと美女は笑う。
 そんなものなのだろうか。
 トウホワンは困惑する。
「かまわないかしら?」
「ええ」
「では私に当分預けてもらいます。
 そうね、夏になったら会わせて差し上げるわ」
「夏!?」
「そうよ。
 それまでは会わせないわ。
 半年で、どれだけ変わるか。
 楽しみでしょ?
 それに戦争に行くのだから、半年なんてあっという間よ」
「……」
「安心しなさい。
 あなたが見ていないところで、殺したりはしないから。
 処分しないといけなくなったら、必ずあなたに知らせるわ」
「約束ですよ」
「天地に身命に誓いましょう」
 艶やかな笑みを浮かべる。
 言い出したら聴かない人だ。
 トウホワンの方が折れた。


 半年の間に、小競り合いはどうにか決着がついた。
 父に付き従いながら『緑』の偉大さを感じた。
 息をするように命を奪う、美しい死の舞を間近で見て、『黄』にしか過ぎない己を再認識した。
 これと言った手柄も立てずに、トウホワンは領地に戻ってきた。それを領民たちは嘲る。当たり前の風景の中、青年は美しい翡翠を探してしまった。
 その弱さこそ、トウホワンをトウホワンたらしめる要因だった。
「ただいま、戻りました」
 トウホワンは母に拱手する。
「まあ良かった。
 相変わらず大きな怪我なく、母の喜ぶことは、その程度ね」
「申し訳ございません」
 青年はうなだれた。
「怪我がないのは良いことよ。
 顔に醜い怪我でもこさえてきた日には、花嫁が驚くもの」
 コロコロを鈴を転がすような笑い声を上げて美女は言う。
「花嫁?」
「もちろん、あなたの花嫁よ。
 きっとホワンも気に入るわよ。
 季節も良いし、すぐに式を挙げましょう」
「それはかまいませんが、その女性は納得しているのですか?」
 トウホワンは尋ねる。
「ええ、もちろんよ。
 あなたのこともきちんと話してあります。
 彼女は賢く、唯々諾々と流されるような、ひ弱な花とは違っていてよ」
 黄夫人は自信ありげに言う。
 親が決めた婚約者というのは珍しくない。
 当人同士の意思が尊重されるのは、もっと北の地方のこと。
 自分の子を産む、と決断してくれた女性は、どんな女性だろうか。
 こんな『弱い』自分の子を……。
「私の方は異存はありません」
「あら、姿かたちを確認しなくても良いのかしら?」
「外見で妻を選ぶわけではありません」
「まあ。
 本当にあの人に似ない子ね。
 あの人は、美しい女にしか興味がなかったのよ」
 美女が指す人物は、父のことだろう。
 トウホワンは理解して、苦笑した。
「ホワンの部屋で、今頃待ちぼうけしているわ。
 早く、お行きなさい」
 言葉にせかされ、青年は会釈すると母の部屋をあとにした。

「大人」
 クセのない流暢な言葉で呼びかけられ、トウホワンは部屋の入り口で立ち尽くしてしまった。
 女人は、明るい稲穂色の髪を緩やかに結い上げ、白い花を飾っている。
 透き通るような白い肌を包むのは、涼しげな浅黄色の衣。
 この地方にはない色の髪と肌だった。
 瞳だけが、綺麗な翡翠。
「……翠玉」
 自分が与えた名をつづる。
 白い裳裾をはためかせ、嬉しそうに乙女は駆け寄ってくる。
「無事だって聞いていたけど、本当に無事だったんだ。
 ……良かった」
 トウホワンの肩にも届かない背。
 青年の視界が稲穂色で埋まる。
 二つの疑問が湧き、そしてそれはためいきになった。
「女だったのか」
 トウホワンは自分のうかつさに気がついた。
 農奴たちの一人称に性差はない。
 自分のことを「オレ」と言うのだ。
「もっと顔を見せて。
 本当に、ケガしてない?」
 日に焼けない白い肌がトウホワンの頬をふれる。
「ああ、どこも怪我をしていない」
 トウホワンはうなずいて見せた。
 乙女は、真っ白な笑みを浮かべる。
 屈託のない笑顔は、稲畑で見たものと同じものだった。
「母から話を聞いたんだ。
 本当に……その。私の妻に……なってくれるのか?
 私のした事に恩を感じて、話を受けたのだったら……、良くないことだ」
「大人の子どもなら、産んでもいいと思ったんだ。
 きっと優しい子が生まれる」
 翠玉は自明の理だと言うように笑う。
「ありがとう」
 トウホワンは素直に感謝した。


 時代が移り、どれほどの時が流れても、シキボのワン家は変わらない。
 優しい当主と賢い妻に支えられ、多くの子らに恵まれ、大穀倉地帯は受け継がれていく。
 シキボという名のクニが消え、緑が尊ばれなくなっても、ワン大人の善行は語り継がれていく。
 鶯鏡にこの人あり、と謳われることとなる。
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